okamoto20042005-07-26

突然だが、わしが考えた素敵な夏カレーの作り方を伝授する。
間違ってこのブログに来ちゃった人も大人しく伝授されてほしい。
では、有無を言わせず作り方だ。

まず、役所広司のフリをして欲しい。(画像参照)

料理は愛情。
しかし愛情には種類がある。
役所広司的愛情と、デビ夫人的愛情は全く違う。
カレーに必要な愛は男の愛だ。
しかしあなたが小学四年生の女の子だったりした場合、役所広司のフリは出来ないかも知れない。小四の女子になかなかあの大人の魅力は出せない、いや出して欲しくもない。
そういう場合は、てきとーにミスター味っ子とかそんなんでいい。とにかく、猛暑に負けないテンション高めなキャラを憑依させてからクッキングを開始する事をわしは望む。

まずルーは99円ショップで売ってるようなテキトーなのが良い。ゴールデンカレーとか。間違っても「とろける」とか書いてないやつをチョイス。とろけは役所広司的ではないからだ。論旨的にはジャワカレーであるべきかも知れないが、ま、安い方がいいじゃないですか、奥さん。なんだったらカレー粉だってOKですよ。
具はテキトーだ。好きなもの入れてしまいましょう。どうせ、カレーだ。そんなに破壊的な事にはならない。
ちなみに、わしが良いと思った具は

 ゴーヤ
 ひき肉
 枝豆(皮むきの冷凍のやつ)

である。枝豆って…と思われるかも知れないが、ビーンズカレーというのもあるくらいだ。なかなか食感のアクセントとしてグッドジョブしやがりますよ、ヤツは。体にも良さそうだしな。
ゴーヤは沸騰したお湯にくぐらせて、ちょっとアクが出たくらいで引き上げ、よく絞ると苦味が適度に抜けてよいぞ。ここで煮ちゃわないようにね。

さあいよいよクッキングだ。
役所広司的に振舞う事を忘れるな!
火は基本、強火だ!
まず、にんにくを3カケほど、包丁のケツで潰せ!
無言で役所広司的に振舞うのがつらいなら、独り言言っててもいい!脳内友人と会話してろ!
そして、サラダ油を熱しておいた鍋にちょびっとぶちまける!
潰したにんにくをぶち入れ、焦げないうちに適当に刻んでおいたタマネギを入れて混ぜまくれ!そして、いやってくらい炒めろ!
その間に、ひき肉を別のフライパンでバターで炒めろ!クミンシードとかあるなら入れろ!ナツメグもあるならぶち込め!間違っても塩は入れるんじゃない!
そして、炒めに炒めたタマネギが「もう野菜であったことを忘れてきました…」という状態になったらば、炒めたひき肉をそこへ役所広司の手つきでぶち込んでしまえ!

さて。ここからが、とても楽しい魅惑のテキトーな味付けの始まりである。
世の男性諸氏は毎日の料理は面倒でも、カレー作りは好きなものだ。それは何故か?それは、テキトーぶちかまして変な物入れても結局はカレーという懐の深い悠久の時の流れに埋没するからなのだ!
そう!カレーとは、手塚治虫いうところの火の鳥はコスモゾーンだったのだ!!

(バーーーン!!!)

まあ、それはいいとして。
ルーを入れる前の「煮込み」という作業である。
ここで、わしは夏らしさを出す為に

 しょうが(役所広司が入れそうな分量)
 トマトジュース(99円ショップで売ってるまずくて量の多いの全部)
 ウスターソース(料理漫画で「これが秘密兵器や!」などと言いながら入れそうな分量)
 牛乳(低脂肪、水入れないのでその代わり。分量は足りてないだけ入れる)

をぶちこむ。
ローリエって葉っぱも入れた方が楽しい。どうせカレーの味になっちゃうので、どれほどローリエの実力が発揮されるのかは不明だが、なんか料理してる気になるので入れると楽しいぞ。

そして、この煮立った鍋の中に具をぶち込むわけだが、緑色のは後で入れたほうが色がキレイでお勧めだ。枝豆なんてどうせ冷凍だしな。ゴーヤも生だって食えるし、入れるならブロッコリーとかアスパラなんかも後回しね。

まあとにかく、ドラゴンボール一巻分を読み終わる頃にはいい感じで煮込めているはずだ。アクを取りつつ、ここで、後回しにしていた具をいれよう。

で、ルーである。
大体、カレールーの裏側の表記には「火を止めてから入れる」と書かれている。だが、汗をかいた役所広司が火を止めるだろうか?答えは否である。だいたい煮立ってないとルーの野郎はなかなか溶けなくてうざい。中火にくらいはしてもよい。ルーはバキバキに割り入れてお味噌汁にお味噌入れる時みたいに、ちゃんとお玉を使って溶かそうな。ここでテキトーかますと、ルーの塊を食っちゃって、テンション下がっちゃうぞ。

そして、ここからが、わしの夏カレーの本番だと言ってもいい。
今までのは、正直、フツーだ。
これから入れる物を列挙する。

 タバスコ(凄い量)
 チリペッパー(凄い量)
 ヨーグルト(無糖のやつ。役所広司的分量)
 ターメリック(ウコン。カレーにウコン。…それだけの理由かも知れない)
 蜂蜜(ちょっとだけ)

カレーにタバスコというと変な気もするが、これがとても良い感じなのである。インド料理屋のカレーと、家庭のカレーの「辛さ」以外の最大な差は何か。それは「酸味」だ。特に夏において、酸っぱさは、最強の調味料でもある。その酸味をタバスコはお手軽にしかも破壊的に加えてくれる。ヨーグルトも同じ理由だ。

これで完成である。

夏カレーではない通常のカレーならば、わしは作った後、三時間は待つ。
何故なら、スパイス達の能力により具の一体感がさらに増すからだ。
だが、あの役所広司様が三時間も大人しく待っていてくれるだろうか?
答えは否。
夏カレーは待ってはいけない。熟成なんてどうでもいい。
出来た瞬間にライスにかけてしまえ。
ライスもサフランライスとかターメリックライスとかバターライスなんて、そんなんで食べてはいけない。
白米だ。水は少なめで炊いておけ。

是非、このカレーで夏を乗り切って欲しい。
辛いのが苦手な人はタバスコの代わりにケチャップで代用しても概ね主旨は変わらないと思われるぞ。