炊き出し

12月のテノヒラサイズの公演で何故か炊き出し担当もやることになった作演出のオカモトです。
人生で一回くらいはやってみたかったので立候補したんですけども。
料理好きは人に食わせたい欲求を抑えられないものです。
ところがですよ、今から舞台だという役者に対して、麻婆豆腐的なスパイシーな料理はダメじゃないですか。喉が大事ですから。あと、ニンニクなんかの匂う食材もNGですよね。お客さんの前に出るわけですから。しかも、スタッフさん含めていっぺんに十何人分というシチュエーションにおいて、得意分野である炒め系が完全に封じられました。
そうなってくるとですよ、選択肢がシチューとか豚汁とか、誰が作ったってほぼ同じになる料理しか作れないんですよ、炊き出しでは!!
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皆さん、どうやってるんでしょうか。炊き出しでも出したい「俺のオリジナリティー」を。
担当になったとはいえ、作・演出としての通常業務もあるので罹り切りにもなれません。
いっそ鍋とかじゃダメなのか。あれほとんど切るだけだし。
いやいかん。それじゃ炊き出し担当になった意味が。
しかしながら、炊き出しという一般には忘れ去られた感もある古き良き日本語・・・。その分野においてオリジナリティーという西洋概念にどこまで価値があるのか無いのか・・・。
そんな事を考えながら、毎日料理しています。
昨日はおでんを作りました。一度しっかり冷まさないとちゃんと味が染みないので、おでんもNGです。