「スターウォーズを観た」

okamoto20042005-07-17

「エピソードⅢ」を観てきた。
わしはこのエピソードⅠ〜Ⅲのシリーズを「アナキン・スカイウォーカーダース・ベイダーになる話」だとずっと思っていた。
だからこそ、Ⅰを観ては「レースはいいんだけどさ、それってダースベイダーの物語として重要ですか?」とか、Ⅱを観ては「アナキン君の目がエロすぎるよ・・、早く逃げてくれナタリーポートマン・・。ていうか、ギャグなのか、そのデートシーンは。すごいよ、マサルさんみたいだぞ・・正気か、ルーカス・・」とか、まあ散々文句言いまくっていたのである。
わしが期待していた物語は「運命の荒波によって、致し方なく悪の道に染まってしまうアナキン・スカイウォーカーの悲劇」であり、そのアナキン君=ダース・ベイダーにわしは同情したかったのだと思う。ところが、映画のアナキン君はそういった運命の岐路に際して、常人である我々には全く理解し難い言動と行動をとるのである。惚れた女の命を守る為、悪に落ちる、これは理解できる。だが、その守るべき女にいきなり「二人で全宇宙を支配するのだ!」とか言う人はどうにもこうにも愛せないよ。さすが、選ばれし者と言わざるを得ない。
まあ、そんなわけで今回もアナキン君には全く感情移入できないまま、映画が終わりスタッフロールが始まった。キャストの最初に出てきたのはアナキン君ではなく、オビワン・ケノービ=ユアン・マクレガーであった。(これは確かエピソードⅠ,Ⅱも同じだったと思う)
その時、ようやく、わしは気がついたのだった。
これはアナキン君のお話ではなかったのだ。
ダメなお弟子さんを持ってしまった可愛そうなオビワン師匠のお話だったのである!
そう思ってⅠ〜Ⅲを思い出してみる。
・・・・ああっ!オビワンが苦労しているっ!常に苦労しているっ!!
Ⅲのラストにして、ようやく自分が間違っていたことに気がついた。エピソードⅠ〜Ⅲはオビワン・ケノービが主役の物語だったのだ。
ゲゲゲの鬼太郎で例えるなら、オビワンさんが鬼太郎、アナキン君は「ネズミ男」の位置だったのである。いきなりの「全宇宙を支配するのだ!」という不可解な発言もネズミ男ならば、超・言いそうである。
わしはネズミ男に感情移入しようとずっと頑張ってきた。しかし、そんなことは不可能なのである。何故なら彼はネズミ男なのだから。

ここで、わしのように主役を取り違えてこの物語を観る人がこれ以上増えないように、久しぶりに勝手に日本語のタイトルをつけたいと思う。
是非、参考にしていただきたい。

「師匠の冒険エピソードⅠ 師匠、困ったちゃんを拾うの巻」
「師匠の冒険エピソードⅡ 甘やかし!弟子はおデート師匠はピンチの巻」
「師匠の冒険エピソードⅢ ガキまで作ってやがったか!師匠、泣いて馬謖を斬る!の巻」

しかし、ちゃんとSWの最初に繋がって、けっこう感動というか、すっきりした。
ただ、美麗なデザインのエピソードシリーズの最後に出てくるとダース・ベイダーってデザインカッコ悪・・。