「B級映画の虜」

okamoto20042005-10-21

SIN・CITY見た人、おつかれです!
あなたとわしはとても似てますよ。何故って、わしと同じくこういうB級映画を自分の「ノルマ」と考えてる人なんですから。
いるようでいないんですよね、仲間内でマンガっぽいB級を分野にしてる人間って。ちゃんとB級とかC級はやけに多いんです。分かりやすいですから。でも、しっかりとB―(マイナス)を分野にするって、これ、なかなかいないんです。だから自分が観るしかない。非常によく分かります。だってわしがそうですからね。
いや、むちゃくちゃカッコいい映画なんですよ、SINCITYは。
どこをとってもポスターにしたいくらいカッコいい映像です。
最後にストーリーが繋がった時はシビれますし。ブルースウィルスもとても渋くてカッコいいです。ミッキーロークも頑張っています。
でもね、B−を好む、あるいは、B−に地球人類としては珍しいくらい金を払い続けている一人の霊長類として言います。
「むしょーにドラゴンボールが恋しいです」
それぐらい、地味。それぐらい、モノローグの連続。それぐらい、カタルシスなし。
ところが、個人的には「かなり好き」なのです。
でも、その「好き」は同じくらい完璧にB−の「フェリスはある朝突然に」には遠く及びませんし「ガメラ1」にも及びませんし「パルプ・フィクション」にも及びません。
でもね、超カッコいいんです。むちゃくちゃカッコいいんです。
カッコいいのに、面白くない。エンドルフィンもアドレナリンも一滴も出ません。そういう狙いなんでしょう、きっと。CMとかで流れてるカッコいいテーマ曲も劇中では一回も流れません。
映像としての価値は、スパイキッズ1より明らかに上です。しかし、スパイキッズ1の方が何倍も面白いです。
どうしましょう。
こういうのって人にも薦められないし、ストーリーを説明したって誰も興味持ってくれないのがアリアリと分かるし一体わしはどうすればいいのでしょうか。
そういう意味で、とても難しい映画です。
でも、わしはとても好きです。
一緒に観に行った人間は「クソ」だと一蹴していましたが……。でもね、エロエロ姉さんが一杯出てくるので、そこは「得した」と思えますぜ、兄貴!