岡村靖幸が好きです

そういえば、あまりにも好きな事には言及したくないという気持ちからでしょうか。
岡村靖幸』についてほとんど書いてなかったですね。

僕は未だに17の時にライブ行って初めて物販で買った岡村ちゃんバッチを服につけています。
「岡」がハート型にデザインされたやつ。冬服につけっぱなしなんで今はないですけども。
僕ごときが言うのもなんですが、この人は紛れもない『天才』です。
一回聴いただけじゃ分からない他の誰の曲にも似ていないメロディライン、異様とも呼べる歌詞センス、それでもノレてしまうリズム感覚に歌唱力。こんな人は日本人ではもう百年は現れないでしょう。
現状は非常にもったいない限りと言わざるを得ません。

彼のアルバムに「早熟」という超・名盤があります。
もうね、自分で言ってんだから「早熟」だったと。だからその後の肉体の衰えを彼は悲観するべきじゃなかったんです。ミュージシャンが一生でやること全部30前にやっちゃってんだもん。

あんたしかいないんだよ、あんなダンスも演奏も歌もメロディーもライブパフォーマンスも!!ヤスユキー!!

岡村ちゃんはきっと自己言及力が高すぎるんだと思います。
例えば「こんなの何かの真似じゃないか!あの曲の真似じゃないか!」で、もう一度最初から考え直してしまうタイプ。先人の偉業が思いっきり残りまくってるこの21世紀に生きるには非常につらい、歴史上の全てのアーティストを敵に回してからの創作作業を自らに強いるタイプ。だからこそ素晴らしくオリジナルなんですが。

未だに僕は彼の曲を聴いて感動します。あまりのオリジナリティーに。追随の許さなさに。これが我々音楽的才能に見放された日本人のDNAから出てきたものなのかと。

普通の一生でじわじわとやることを30までに全てやってしまった早熟な天才を我々の尺度でとやかく言うなんてナンセンスです。

ただこうは言えます。

早く戻ってきてね、と。