日々迫る!

迫っているんです、本番が。
ところがもう人生で五十回以上本番が迫ってきていたものですから、まあ落ち着いたものというか、年々テキトーになってる気さえします、本番直前の過ごし方とか。
作・演出の僕が焦ったって何もいいことないですもんね、実際の話。
日々淡淡とおろそかなセリフをチェックしたりするだけのマシーンです。
ぶっちゃけ本番直前の演出の作業はつまんないものです。ほっといたってみんな役者なんだからちゃんと本番にはやりますしね、いないと不安だというそれだけの理由で毎日稽古場に行かなきゃならない演出家というこの存在。
無駄ですよ、もう演出自体はついてるわけですから。
この辺りをカチッと排除するような、そんなコストダウンが求められているんじゃないでしょうか、この不況下での演劇には。
だって、稽古行ったら行ったで行っただけの意味が欲しくなって無意味に演出変えたりしちゃいますからね、演出家は。
そのぶん役者が大変という、悪循環しか生まないこの悪しき慣例を無くしませんか。
もしも僕が「一週間前からは来ちゃダメ!」とか言われたらそりゃもう不安で不安で、一週間前にはしっかりと演出された舞台が仕上がるはずです。
これですよ、これからの演劇コストダウンは!