「第9地区」をDVDで観ましたYO

「第9地区」をDVDで観ました。
最初の15分がめっちゃめちゃ面白いんですけど、
それ以降はちょっとこれ出落ち?みたいな。
SF者としてはすごい好きと言わざるを得ないです。
評価も高いと思います。いや、面白いです、これ。


ただ・・う〜ん・・・
正直言っていいですか。いい意味でのマニアックな良さは置いておいて。
クライマックスで画面はすごく盛り上がるんですけど、僕個人は何に対して盛り上がればいいのかぜんぜん分からなかったんです。
貴方がちょっとした犠牲的善行に盛り上がる事が可能な純粋な人格の方であれば、きっとこれは優良ないい映画だと思います。


以降、未見の人を置いての話をしますが、
エイリアンを被・差別者のメタファーとして見ますよね、誰でも、この映画は。
なのにあまりにも差別する人類の側がひどすぎて、クリストファー(という名だったと思われるエイリアンがいるのです)がヘンな奴に思えるんですよ
いくら主人公がああなったとはいえ、人類側に都合のよすぎるキャラ設定すぎるでしょうというか・・
まあ映画なんて全部そうなんですけどね


すごく面白いアイデアで作られた映画です。
ただ、ちょっと最近の僕が被害者的立場に感情移入しやすいお年頃だっただけなのかも知れません。
誰も初っぱなからエイリアンの立場に立ってこの映画を観ないとは思うんです。僕だけの可能性があります、きっと。
正常に観れば「人類は果たしてエイリアンと共存が可能か?友人になれるのか?」という視点がこの映画を見る正しい視点だと思います。


しかし、僕はこの映画を「こんなにひどい仕打ちをしまくる人間どもを、エイリアンさんは本当に許せるのか?」という視点で見てしまいました。なので、僕としては「ウソだろ、クリストファー!?俺はこいつらを絶対に許さない!」としか思えなかったというか。


色々見方のある映画だと思います。
そういう意味でも面白い作品です。オススメです。