勝手に邦題「マッハ!!!!」

okamoto20042004-12-19

今年見た映画に勝手に邦題をつけてみるシリーズ。

「マッハ!!!!!」

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ムエタイ道中膝栗毛  〜仏の顔も三度まで〜」


あらすじ〜〜盗まれた仏頭(仏像の頭部)を取り戻す為、物凄く貧しい村から一人の男がやってきた!ヤツの技はムエタイ!街に嵐が吹き荒れる!〜〜
主人公のトニー・ジャーの身体能力はすごい。
街で追われるシーンなど、若かりし頃のジャッキーすら超えてるかもしれん。
しかし、それよりもなによりも、とにかくすごいのは「膝」だ。とにかく膝がすげえんだ。
相手がどんな雑魚キャラだろうとキメ技は顔面への飛び膝蹴りだ。
普通のカンフー映画ならほんとに当たってなくてもインパクトと同時に顔を同じ方向に向けるとか、派手にふっとぶとかで「威力」を画として見せることが出来るが、ムエタイはそうはいかない。膝のインパクトを見せなければ!
そして映画はゴキンと音がしそうなくらいおもいくそ本気の膝が顔面に入る映像のオンパレードとなった。
首なんかもう真後ろ向いちゃってる。痛そうすぎで、主人公カッコいいとか、強いぞとか、余計なこと考えられない。
膝を食らった雑魚キャラの皆さんが、次のカットから「いなかった事」になってるのもご愛嬌だ。多分、100バーツくらい握らされて帰らされてる。貧困。それがこの映画の魂に響く熱さの根源だ。
ちなみに物語は、都会に毒されてしまった村のお坊さんの息子(ベッドターイ・ウォンカムラオ)が、トニー・ジャーとの出会い&仏の導きによって改心し、仏門に帰依するシーンで幕を閉じる。しかし、いきなりすぎて何が起こったのかよくわからない。トニー・ジャーもこのシーンには出てこない。おそらく、アクションに必死になった現場が「撮るのを忘れていた」のではないかと邪推したくなる。きっとトニージャーのスケジュールがあわなかったのだ。
それも含めて、今年、最も熱い映画だった。わしは好きだ。