「こぎつねヘレン」に行ってはみたが

わしは動物映画は好きではない。
しかし行ってしまったのはそこはそれ、わしだって一人で生きているわけではないという証。
そりゃあ見ますよ!デートのお相手が見たいとおっしゃるのであれば。
しかし、一言言うなら、この映画は「くそったれ」だ。
まず、わしの感覚ではこのキツネは全くもってかわいくない。どう考えたってそこらへんにいる子犬の方が二千倍かわいい。
そのへんに気を使ってか、出演者全員芝居が地味だ。わしのフェイバリッツ女優さんである松雪泰子も老け芝居。大沢たかおは元々地味なのでどうでもいい。
映画自体は「宮崎アニメみたいな感じにしたかったんでしょうよ」という、とってつけたようなCGでごまかそうとはしていたが底が割れすぎてその演出自体イタかった。そして主役である子役の演技が鼻についてしょうがない。

好きな人も一杯いると思う。動物好きな人は「イイ!」と言う人だって大勢いると思われます。

しかし、動物嫌いのわしとしては何が面白いのか全くわからんし、動物で見せる映画としてずいぶん失敗してると思う。
その原因は「絶対、監督はキツネ好きじゃない」という事につきる。これは確実。見てみればわかる。明らかにこの動物をどうでもいいと思ってる。なんで監督したんだ、河野圭太監督よ。イヤならやめておけばよかったじゃあないか。

でも、原作は面白そうな気がしたので読んでみたいと思いました。