オーディションと台本というもの。

全八作品で終了する娯楽園プロデュースももう半分となりました。
次の5が後半の初の作品となり、そして今回は恒例のオーディションがあります。
実は一つ前の前半最後の作品、GORAKUEN4「カメレオン☆ジーザスとオレンジの夜」ではオーディションがありませんでした。
理由は、ライブハウスでバンドとコラボするという(僕の中で)前代未聞の作品だったので正直なところそこまで手が回らないだろうと思ってやめておいたのです。

僕の演劇作品は出来るだけ「あて書き」をします。
あて書きというのは、その役者に当てて台本を書く事ですが、言いやすいようになどといった生易しいもんではありません。「これくらいはうまいことやってみろ!」という僕からの挑戦状でもあります。
なので、うっとおしいくらい台本を手直ししまくります。出来なかったら即変更です。僕のセリフが悪い事もありますが、たぶん五分五分です。
ともかく全員で良いモチベーションを持って作品を作る為には不確定要素をどうにか取り込んで行くしかないのです。どんなに頑張っても「村人1」のままじゃやってられないとも思いますし。(そんな役は書かないですが)

実は最近演劇を観にいって「これこいつじゃなくても良くね?」と思う作品が多いです。
テレビドラマじゃないので、演劇にはもっと出演者への愛を感じたいと思います。書きっぱなしとかありえないと思うのです。
例えば映画やアニメみたいに出演者は出るだけ出て、撮ってる人も時間ないからそこそこならOK!みたいな志向性は自戒も含めて駄目駄目なのではないかと思うのです、演劇では。一ヶ月も出演者を拘束した真価を見せて欲しい。

「その人がいるからその作品がある」

それくらいのでっかい心持で台本を書いて欲しいと思います。台本を書くという行為がどれほど大変なのは重々知ってますが、そこを考えてこそのライブで作品を世に問うという事ではないでしょうか。

僕もまだこの歳で勉強中です。恥ずかしながら。

正に「一生勉強」なファクターにぶつかった人生が良いのか悪いのかは分かりませんが。