サマーウォーズというアニメを観ました

近所に高校時代からの友人が偶然住んでるので、たまに一緒に酒を飲むんです。
彼は僕のアニメの師匠というか、僕よりオタクなので、色々その時々のアニメを見せてくれる人です。ちなみにエヴァンゲリオンも当事大学生だったある日、TV放送を全話録画したビデオを手に彼がやってきまして「これを観ろ」と。それが僕とエヴァの出会いです。

で、この前酒を飲んだ日は、ガンダムユニコーンという新しいガンダムのDVDを買って観ながら飲もうという気だったらしいのですが、今大人気で売り切れだったんですって。凄いですね、ガンダムというものは。僕ら世代がガッツリ金出しちゃうんでしょうね。
仕方がないので、彼の家にあったDVD「サマーウォーズ」を観ながら飲んでました。僕が観た事なかったので。

何かの映画を観に行った時に劇場CMを何回か観てたので、なんとなくのストーリーのイメージはあったんです。
昔あった「ウォーゲーム」って映画と、大友監督のオムニバス映画「メモリーズ」の一話である「最臭兵器」が合体したようなストーリーなんだろうと勝手に想像してたんです。
「全世界的に破滅っぽい危機に陥ったのを怪獣映画的な軍事描写でガッチリやりながら、何故か田舎の冴えない高校生が孤軍奮闘頑張って世界を救っちゃう荒唐無稽な青春ストーリー。主人公の精神的成長が世界の運命に寄与するんだよね!?俺のハートも揺さぶる感じで!こりゃあ燃えるぜ!」と。

ところが意外と、・・そんなことはなかった。

これってでもね、劇場CMでクライマックスの映像をかなり使ってたんですけど、まさかそこが結論だとは思わないじゃないですか、客として。
そこから始まるストーリーをこっちは想像してるのに、そこが結論って、そりゃ逆宣伝ですよ。期待しちゃうもん、映像観たらそこから展開される凄いストーリーを。
単純に一番いいとこ使っちゃダメでしょうよ、映画の宣伝で。

僕、アニメでは「もののけ姫」でも同じような経験をしてまして、首チョンパの映像だったんですね、劇場CMが。
「こりゃあすげえカッコいいぞ」と。
「さぞかし血みどろの戦いがあって、なんだったらヒロインとヒーローも本気で殺しあっちゃうくらいの激しい展開の中、森と人の分かり合えぬ悲劇が俺のハートを揺さぶるんだろう」と。
「だって宣伝コピーが『生きろ』だもん。もう間違いない。感動するよ、絶対!」と。

ところが意外と、・・・全くそんなことはなかった。

もう僕に宣伝映像を見せるのはやめてください!特にアニメ!その方がお互い幸せじゃないですか?

と思いましたとさ。